
クレーム対応、突然のヘルプ、鳴り止まない電話……
人と接する仕事は先が読めません。平和なはずだった平日の勤務時間帯がとつぜん修羅場になるのは誰もが通る道でしょう。
予測不可能な状況はストレスがたまります。
また、接客は感情労働といって、気持ちをコントロールすることが多くもとめられる仕事なので思いをうまく吐き出せずパンクする人がたくさんいます。
でも職場の先輩たちは疲れた様子も見せずに淡々と業務をこなしていますよね。
いったいどうやって?
心を疲れさせないためにはコツがあります。みんなそれを実践しているのかも。
コツといっても簡単な考え方の転換。
意識してみれば明日からのお仕事が少しだけラクになるでしょう。
ストレスにもタイプがある
あなたは自分の性格をご存知ですか?
そんなもの知ってるよ!という方も一度考えてみてください。
どんなときにうれしいのか、どんなときにかなしいのか。
どんなときにストレスを感じるのか。
それは人によって様々で、ストレスの種類が違えば対応も違います。
自分のストレスタイプを見つけて、それに合った対処法を試してみましょう。
イライラしてしまう人

自分の思い通りにコトが運ばないと、イライラしてしまって落ち着かなくなってしまう人。
丁寧に話をしたつもりでも、まわりの人はわかってくれませんか?
そんな人は、「店員とはこうあるべき!お客さんはこうあるべき!」
といった「べき思考」になっているかもしれません。
まわりも自分もその思考に合わせた行動をしないとストレスを感じてしまうあなたは、プライドが高く、まわりとのコミュニケーションをおろそかにしがちです。
あなたの「こうあるべき」という考えは本当に正解でしょうか?
「いちいち言葉にしなくてもわかるだろう」
この考えを捨てて、相手が自分の話にきちんとついていけているか、確認を取りながら仕事を進めてみましょう。
不安を感じやすい人
「今日も仕事がうまくできずに怒られるだろうな……」
まだ起こってもいないことに不安を感じてしまう人は、「〜したらどうしよう」と、未来に起こることに警戒しすぎてストレスを感じてしまいます。
あなたはどんなことに不安を感じているのでしょうか?
不安の原因を具体的にして、それが起こった場合にどんな対処法があるのか考えてみましょう。
漠然とした不安にカタチを持たせてみることで、打ち破る方法も見えてくることでしょう。
失敗を引きずっている人

失敗や怒られたことについていつまでも考えてしまう人。
過去のできごとにこだわり、それについて考えれば考えるほどストレスは高まってしまいます。
そんな人は、一見自分とは関係のなさそうなことにも自分を巻き込みます。
「あのとき自分がこう言ったから悪い状況になったんだ……」
そんな考えが頭の片隅に残り続けます。
多少無責任になってもいいのです。
「過去は過去」だと線を引いてしまいましょう。
たとえ過去の失敗が忘れられないとしても前向きに捉えましょう。
「今度同じ場面があったらこうしよう」など、具体的に対策を考えることで失敗を前向きに考えることができます。
完璧主義な人
「なんとしても期待に答えよう」
という思考にとらわれ、限界を超えてしまう人。
あるときに長い間はりつめていた神経がプツッと途切れ、糸が切れた人形のように動けなくなってしまいます。
まずは自分の限界を把握するのが大事です。
自分の処理できる仕事量を理解して、できる範囲でコントロールしましょう。
抵抗があるかもしれませんが、疲れているときは頼みごとを断っても良いんです。
そして頼られた分は頼っても良い。
「なんとかなる」は魔法のコトバではありません。
パンクする前に、周囲に頼りましょう。
まとめ
接客業を続ける以上、予想外のストレスにさらされることは避けられません。
大事なのはストレスを感じたあと、それを自分のなかでどう処理するのか。
自分に合った付き合い方を見つけると、ストレスもうまくエネルギーに変えることができますよ。