この記事では、アルバイトで起こるトラブルをどのように解決すればいいのか、いくつかやり方を伝授します。
「この日は休まないでね」なんて責任者に言われたことはありますか?
その場合、ムリを言って休んでも、嫌われてシフトに入れなくなったらどうしよう……なんて、不安になってしまいます。
実際に起こりやすい問題に対して、どのようなルールが適用されるのかを知っておきましょう。
働くルール(労働法)を学んでおけば、アルバイターに起こるあらゆる問題が解決できます。
働く以上はアルバイト優先?試験があるから勉強したい
答 生活に支障が出ないよう、他に優先することがあるなら事前に申し出ておきましょう。
「試験があるからといって、アルバイトを休まれるのは困る。無責任だ」
などと言われた経験はありませんか?こう言われた場合、しぶしぶ働くしかないのでしょうか。

いえ、決してそんなことはありません。
アルバイトも立派な労働者ですが、アルバイトを何よりも優先させる必要はないのです。
あなたが学生なら、そのことは雇い主側もわかった上で雇っているはずです。学業を優先して、テスト前などは休むことも予想できます。
人手が足りないと言うなら、正社員を雇えばいい話です。正社員なら、一日八時間働いてもらえるし、急に休まなければならないことも少ないでしょう。
アルバイトは本来補助的な労働力であり、仕事の負担は大きいものではありません。
アルバイトとして働く人の多くは、事情があるためにアルバイトとして働いています。講義や学校行事、就職活動など、他にやることがたくさんあるはずです。
主婦(夫)の方なら、子供の世話や家事などを優先させる場合が多いでしょう。
そういった事情を理解した上で、安い労働力を使おうとしているのですから、正社員と同じように「仕事を優先しろ」などと言うのはおかしな話です。
面接時には、働ける曜日や時間帯をはっきり伝え、用事で休む場合があることを伝えておきましょう。
最初に「いつでも入れます」と言ってしまうと、面接には通りやすくなるかもしれませんが、働き始めると「話が違うじゃないか」と後でトラブルになってしまいやすいのでやめておきましょう。
面接時の説明と違う仕事をやらされている
答 断りましょう。合意した内容ではない仕事を引き受ける義務はありません。

働く前に、労働の条件を確認して合意することで労働契約が成立します。そこで合意した内容以外の仕事は、求められても断ることができます。
例えば、ホール接客の担当として働き始めたはずなのに、少し慣れてくるとキッチンも手伝わされることになったり、発注を頼まれることがあります。
あなたに断りなく契約にない仕事を割り振るのはおかしいことです。キッチンの人手が足りなくても、発注が間に合わなくても、それは雇い主の責任としてきっぱり断ってしまいましょう。
その一方で、最初に合意した仕事内容と異なる仕事を提案された場合、それを引き受けることもできます。その場合は契約内容の変更となります。
「面白そうだな」と思うのであれば引き受けてもいいのです。しかし、頼まれたことを何でもかんでも引き受けてしまうと、合意したものとみなされ、いつの間にか希望した働き方ができなくなっている、ということもあります。

労働条件が異なる場合には契約をすぐに解除できます
雇い主が悪質な場合、契約締結の際に提示した労働条件と異なる労働条件で働かせようとすることがあります。
時給が安くなっていたり、事務仕事のはずなのに荷物運びをさせられたり、交通費支給と説明されていたのに支給されなかったり……です。
「君、やっぱりキッチンね。」「えっ」
そのように、説明を受けた労働条件と事実が違っている場合、即時に労働契約を解除し、やめることができます。
「おかしいと思っても言えない」「雇われている身なので逆らえない」と思い込んでしまうと、都合よく使われてしまうので注意です。
まとめ
- 予定が急に変わりそうなら、面接の時などに前もって話しておく
- 合意した内容以外の仕事は断ることができる
- 労働条件が契約時と違う場合、すぐ辞めることができる
労働法は必要とする人がたくさんいるにも関わらず、まだまだ根付いているとは言えません。
アルバイトを守ってくれる法律はまだまだあります。働くルールを学ぶことで、自分の身を守ることにもなりますし、身近な人が苦しんでいるときに助けてあげることもできます。
まわりの人がアルバイトで苦しんでいるなら、ぜひ教えてあげてください。