日本の非正規雇用者が増えていますが、「非正規雇用者」ってどんな分け方をしているのかご存知ですか?
「非正規雇用者」とは契約社員やパートタイマー、アルバイト、派遣社員のような、ある程度働く期間が決められた労働者のことを言います。
その中でも「契約社員」って正社員に一番近い存在な感じがしませんか?
実際どうなのでしょうか。
契約社員として働く前に知ってほしいことをまとめました。
契約社員って?

契約社員など「期限が決められた労働契約」の場合は、契約期間が終了すると、基本的に労働契約も終了となります。
労働者と雇い主の両方が希望すれば契約更新できるのですが、どちらか片方が希望していないのなら、更新はされません。
労働者が「まだ働きたい」と思っていても、使用者側は基本的に拒むことができます。
そのため、契約社員は、契約期間が過ぎれば働き続けられる保証がない、という欠点を抱えています。
「様々な職場で経験を積みたい」と考えるならば、自然に辞めることができる有期の労働契約もメリットがあるかもしれませんが、多数の人はそうは考えていないと思います。
契約社員から正社員登用へは厳しいかもしれません
契約社員から正社員への登用がある企業なら、「頑張りが認められれば正社員になれるのではないか」と期待できるかもしれません。

しかし、制度があったとしても登用実績があるとは限りません。
たとえ実績があっても、わずかな例しかない可能性もあります。
正社員への登用を目指して働くなら、登用の条件や、詳しい実績について確認しておきましょう。
また、登用の制度がなくても、契約更新を繰り返して労働期間が5年を超えた場合には、労働者の申込みによって、期間に定めの無い契約に変更することができます。
更新回数の制限がある可能性も
契約の更新回数に制限がある場合があります。
「1年契約で更新3回まで」となっているなら、最長4年までしか働くことができません。
社員の回転が早い企業の場合には、このように更新回数に上限が設けられていることがあるので、契約内容の確認をしっかりしておきましょう。
まとめ
- 契約社員の労働契約は使用者側の同意がないと更新されない
- 正社員登用を目指すなら、条件や実績を詳しくチェック
- 更新回数に上限があるかも
女性に人気の職種などでは、新卒であっても契約社員として採用する企業もあります。
期限の決められた労働契約の一回あたりの契約期間は最長で3年となっています。
契約社員のデメリットを理解して仕事を選びましょう。
一方で、契約社員には「いろんな仕事を経験できる」「幅広いスキルが身につく」「人間関係を比較的気にしなくていい」など、メリットも少なからずあります。
「正社員と契約社員のどちらが上か」なんて決めるのは、その人の価値観次第なところもあるかもしれませんね。