就職・転職をするときには、「募集要項」のチェックが不可欠です。どんなに憧れの会社でも、リアルを知っておくために必ず見ておきましょう。
募集要項には職種や初任給、福利厚生など、起業選びに大切な要素がたくさん詰め込まれています。
業界が同じだと企業ごとに大きな違いは無いように思われますが、細かいところを見ていくと、意外と内容が異なっています。
今回は、会社を探すなら知っておきたい募集要項のチェックポイントについて解説していきます。
休日日数の見かた
週休2日制と書かれていても、必ず週2日休めるとは限りません。

「完全週休2日制」なら毎週2日間休みを貰えます。しかし、「週休2日制」は別の意味を表していることが多いです。
月に一回でも週2日休みがあるなら、募集要項には「週休2日制」と書けます。
週休2日と書かれていても毎週2日休ませてくれる企業も存在しますが、かなり少数派。
少ない場合だと、月に5日しか休みが取れないなんてことも。
また、接客業などでは「週休2日制(交代制)」と記載されているものもあります。
この場合は、お店の繁盛期と閑散期に合わせて社員が休日をとる形になっており、休日が固定ではありません。
勤務時間について

営業時間が長くなりやすい飲食店などは、正社員であってもシフト制になっていることがあります。
深夜に働かなければならない可能性もあるので、自分の希望する働き方を選べるのかチェックしておきましょう。
また、「裁量労働制」という制度もあります。
適用される職業は限定されていますが、これは「みなし労働時間制」のひとつで、「みなされている労働時間」以外の時間は、いくら働いても残業代が出ません。
だいたいが「1日8時間働く」としてみなされています。こなす仕事量がキーになってくるので、どれくらい仕事を任されるのか事前に調査しておいたほうが良いでしょう。
残業代で水増しされた初任給に注意

初任給の横に、(残業代3万円を含む)などと書かれてはいませんか?
初任給は、残業代を含めることで水増しされている可能性があります。
固定残業代制と呼ばれており、違法ではありませんが「聞いていなかった!」と、後でトラブルになることも多いです。
初任給を高く見せることで新入社員を多く集められるため、力のない中小企業によくある制度となっています。
残業前提で仕事を与えていることも多く、労働環境や残業時間の情報も集めておきましょう。
給料には残業代の他、様々な手当が含められています。(営業手当など)
よくわからない給与体系なら、面接の際に質問しておくのがベターです。
募集要項はできれば保管を
ネットで求人検索するときは、募集要項を印刷しておきましょう。
募集が終わると見れなくなってしまうためです。選考が進む途中で削除される可能性もあります。
まとめ
- 「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いを頭に入れておく
- 実際に働く時間帯はどうなるのかチェック
- 初任給には最初から残業代が含まれていることも
- 募集要項は印刷して保管