この記事では、退職後に受け取れる失業給付について説明します。
「転職したい!」と考えていても、お金が無いから不安……な方も多いんじゃないでしょうか。
そうなると、いざ転職活動を始めても「すぐに決めなければ」と考えてしまって、中途半端に会社選びをしてしまう可能性があります。
じっくりと納得のいく転職活動をするにあたって、失業給付の存在は大きな手助けになってくれます。
「今の仕事が忙しすぎて転職活動する暇がない」という方にも、ぜひ知ってもらいたい制度です。
給付を受けるために必要な保険の加入期間

失業給付を受け取るには、離職前の2年間のうち11日以上働いた月が12ヶ月以上あることが条件になります。
ただし、倒産や解雇など、やむを得ない理由によって離職した場合は、離職前の1年間のうち11日以上働いた月が6ヶ月以上あれば給付を受けることができます。
手続きはハローワークで行います。ハローワークから企業を通じて交付される離職票を受け取りましょう。
マイナンバーが必要になるので、マイナンバーカードや通知カード、または個人番号の記載のある住民票の写し、これらのいずれかを持参します。
受給できる金額は、年齢や雇用保険の加入期間、離職理由によって決定されます。
例えば月収20万円の30歳未満の方が自己都合で退職した場合(勤続年数1年以上5年未満)、月に13万円ほど受け取ることができます。(給付日数は90日間)
生活を維持するだけなら十分な金額ですね。
給付期間が来る前に就職してしまっても大丈夫?
企業を自己都合で退職した場合は、失業給付の受給手続き後3ヶ月間のあいだは給付制限によって受給できません。

ただし、給付の申請から実際に給付を受け取るまでのあいだに再就職が決まってしまった場合には、要件を満たせば「再就職手当」を受給できます。
再就職手当の金額は、給付期限の残りの日数が1/3以上の場合は60%、2/3以上の場合は70%となります。
先ほどの月収20万円の例で計算すると、まったく給付を貰わずに再就職手当を申請したとき、30万円弱の手当が支払われます。
解雇理由はしっかり確認

企業によっては解雇などの場合も自己都合退職扱いにしてしまうようです。
解雇は会社都合の退職になるので、自己都合よりも貰える給付金が多くなるケースがあります。
離職届を受け取ったら離職理由の欄をよく確認し、理由が違っていた場合には申し立てましょう。
まとめ
- 失業給付を受け取るための条件を満たしていたら、ハローワークで手続きを行う
- 受給開始前に就職しても、再就職手当が貰える場合がある
- 離職届を受け取ったら解雇理由の欄をチェックしておく
いかがでしたか?失業給付について知っておくと、転職活動をする際にいくらかゆとりを持てると思います。
お金の不安で転職のチャンスを逃してしまうのは非常にもったいないことです。
給付金を受け取りつつ、納得のいくまでじっくり会社を選びましょう。